IE8では、X-UA-Compatibleという制御パラメータを利用し、過去のWebブラウザの機能をエミュレートさせることができます。
本記事では、X-UA-Compatibleの利用方法について解説します。
- 動作の仕様
- 設定方法
- HTMLドキュメント内にX-UA-Compatibleを追加する
- ApacheでHTTPレスポンスヘッダにX-UA-Compatibleを追加する
- IISでHTTPレスポンスヘッダにX-UA-Compatibleを追加する
1. 動作仕様
- IE=EmulateIE8 : DOCTYPE宣言に応じて、IE8モードかQuirksモード(IE5)を選択する。
- IE=EmulateIE7 : DOCTYPE宣言に応じて、IE7モードかQuirksモード(IE5)を選択する。
- IE=8 : 必ずIE8モードを選択する。
- IE=7 : 必ずIE7モードを選択する。
- IE=5 : Quirks(IE5の互換動作)モードとして動作する。
2. 設定方法
X-UA-Compatibleの設定は、HTMLドキュメント上で設定するか、HTTP レスポンスヘッダで設定するかのどちらかを選択できます。
★ HTMLドキュメント内にX-UA-Compatibleを追加する
HTMLドキュメント内で記述する場合は、head要素内の比較的最初で以下を定義します。
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=8">
★ ApacheでHTTPレスポンスヘッダにX-UA-Compatibleを追加する
RHEL/CentOS/FedoraでApache HTTP Serverを利用している場合は、「/etc/httpd/httpd.conf」にて、一番最後に以下の内容を追記して下さい。
LoadModule headers_module modules/mod_headers.so <IfModule headers_module> Header set X-UA-Compatible: IE=8 </IfModule>
Apacheに「mod_headers.so」がバンドルされていない場合はエラーになります。予め、インストールして下さい。
★ IISでHTTPレスポンスヘッダにX-UA-Compatibleを追加する
MicrosoftのWindows系OSで「インターネット インフォメーション サービス(IIS)」を利用している場合は、以下の手順になります。
「コンピュータの管理」→「インターネット インフォメーション サービス(IIS) マネージャー」