ふろしき Blog

コンテンツサービスを科学する株式会社ブートストラップ代表のブログ

IE

さらばPointer Events!まだまだ落ち着かない、入力デバイスのWeb標準事情

人々にとってのコンピュータとはデスクトップのみを指す言葉ではなくなり、モバイルやペンといった様々なデバイスが人々の暮らしに関わるようになりました。こうした事情を鑑みて、Microsoftは「Pointer Events」というWeb標準の策定に力を入れていました。…

「2014年4月」はIEの歴史を動かした。そこから何が読み取れるのか?

マイクロソフトが提供しているブラウザ「Internet Explorer」の脆弱性問題がTVで大きく取り上げられ、Webの利用者へ混乱をもたらした事件から、約3ヶ月が経過しました。また、IEの重要な機能追加の発表があったマイクロソフト主催カンファレンス「Build 2014…

Compat Inspector - ソースコードからIE独自機能を機械的に検出しWeb標準へ置き換えさせる方法

古いWebコンテンツではIE独自の機能を利用しないことには、リッチな機能を盛り込むことが実質的に不可能という状況でした。しかし、IE9以上からはWeb標準への準拠が高く、Microsoft側でも、IE独自機能に依存しないWeb標準へ準拠したコンテンツ作りを推奨して…

Windows XPアップグレード時のレガシーWebシステム維持方法まとめ

12年強もの長い期間に渡り利用されたWindows XPも、2014年4月9日をもって延長サポートを終了しEOLです。しかし世間では依然として、騒ぎが落ち着かないようですね。アップグレード問題は、本ブログでもかなり取り扱ってきたネタですが、もう十分に情報が揃っ…

無料でIEのマルチバージョンテスト「Modern.IE」開発での利用時の注意点

Microsoftは、6以降の全てのIEの動作をテストできる手段として、「Modern.IE」というサービスを提供しています。タイトルでは無料と言っていますが、実際には一部のサービスのみが無料となっています。本来なら有償のサービスを売り込みたいところなのでしょ…

Windows 7世代からWebシステム開発指針を変えなくてはいけない理由

Windows 7時代のWebシステム開発は、IEの大幅な設計指針の変更に伴い、開発指針を従来の「バージョン依存型」から「機能/動作検出型」へ変更する必要が生じています。本記事では、その必要性について、IEの過去の歴史やロードマップ、また従来の開発方式を維…

IEのバージョンごとの機能の違い、選定の目安

私はIEの中の人ではないので、IE開発者がどういう考えを持っているかはわかりません。しかし、断言して言えることがあります。最近のIEは各バージョンで明らかに意図したテーマを持ち、リリースされています。各バージョンのテーマを、運用するシステムの目…

HTML5世代のJavaScriptからマウスイベントの扱い方、Pointer Events

この記事は古くなっています。こちらを参照して下さい。これまでマウスイベントの扱いは、以下のような記述方法でした。 var elem = document.getElementById("hoge"); if ( elem.addEventListener ) { // IE9以上/Firefox/Chrome elem.addEventListener("mo…

【企業システムの2020年問題】IE8以下向けのWebシステムのEOLは、2020年より後になってはいけない

バージョン8までのIEは、Microsoftが暗に独自性が高いことを認めているブラウザです。同じHTML/CSS/JSであっても、バージョンごとに異なる仕様として動作することがあります。このため、上位のバージョンのIEで動作させるには「ドキュメントモード」いう機能…

Windows XPのアップグレード時に、IE5向けWebシステムが無いことを前提に移行してはいけない

IEのドキュメントモード機能が存在しなかったIE5〜7で、どのバージョンでも同じ仕様を持つプラットフォームを得るには、IE5の動作を再現させる「Quirksモード」を有効にするしか手段がありませんでした。当時のIEは相互運用性が低く、バージョンごとの動作が…

XHTML1.0の場合、IE6からIE8〜10への移行時に表示が乱れることがある

XHTML1.0のDOCTYPE宣言にはいくつか種類があり、IE7以上では常に最新のレンダリングエンジンである「標準モード」として動作します。しかし、IE6は一部の宣言方法で一番古いレンダリングエンジンである「Quirksモード」として動作してしまいます。 (※参考 : …

IE11リリースによる本当の危機、その後のSIのやるべきこと

私が以前執筆した記事「意外と知られていない、IE11リリースによる本当の危機」がかなり好評でしたので、執筆者としてもう少しだけ言葉を残してみようと思います。 なぜQuirks?と考えたことはあるだろうか Webシステムでは、わざとQuirksを使うというバッド…

意外と知られていない、IE11リリースによる本当の危機

Internet Explorerはエンタープライズでの利用が想定されるため、Microsoft製品で広く適用されているサポート ライフサイクル ポリシーを確認すると、最低でも10年のサポートが受けられると考えている人も多いでしょう。IE8も9も10も、みんなそうなると信じ…

IEの持つ互換性機能の全て - DOCTYPEスイッチ/X-UA-Compatible/互換表示

IEはかつて、独自の機能実装により安定かつ高度な機能を持ったプラットフォームを実現しました。特に、IE6のポテンシャルの高さは、Web技術発展へ大きく貢献しています。しかし同時に、他のブラウザとは異なる独立した挙動をしたり、バージョンごとに機能面…

イントラネット内で互換表示を有効にする方法(IE8/IE9/IE10/IE11)

IEの8〜11では、イントラネットゾーンで互換表示(IE7との互換動作)を有効にする機能を持ちます。イントラネットとは、企業システムをWebベース(Internet Explorerの利用)で構築した場合に、企業内と企業外のネットワークで別のポリシーを適用するために作ら…

互換表示機能をWindowsレジストリを利用して無効化する方法(IE8/IE9/IE10/IE11)

IEには「互換表示ボタン」や「互換表示一覧(リスト)」を通じて、サイトのドメインごとに互換表示機能の有効/無効を切り替える機能を持っています。企業システムでの用途の場合、この機能をIEの利用者側で制御して欲しくないという要望もあるでしょう。この場…

IE11のX-UA-Compatibleの使い方/動作仕様

IE11では、X-UA-Compatibleという制御パラメータを利用し、過去のWebブラウザの機能をエミュレートさせることができます。本記事では、X-UA-Compatibleの利用方法について解説します。 動作の仕様 設定方法 HTMLドキュメント内にX-UA-Compatibleを追加する A…

IE10のX-UA-Compatibleの使い方/動作仕様

IE10では、X-UA-Compatibleという制御パラメータを利用し、過去のWebブラウザの機能をエミュレートさせることができます。本記事では、X-UA-Compatibleの利用方法について解説します。 動作の仕様 設定方法 HTMLドキュメント内にX-UA-Compatibleを追加する A…

IE9のX-UA-Compatibleの使い方/動作仕様

IE9では、X-UA-Compatibleという制御パラメータを利用し、過去のWebブラウザの機能をエミュレートさせることができます。本記事では、X-UA-Compatibleの利用方法について解説します。 動作の仕様 設定方法 HTMLドキュメント内にX-UA-Compatibleを追加する Ap…

IE8のX-UA-Compatibleの使い方/動作仕様

IE8では、X-UA-Compatibleという制御パラメータを利用し、過去のWebブラウザの機能をエミュレートさせることができます。本記事では、X-UA-Compatibleの利用方法について解説します。 動作の仕様 設定方法 HTMLドキュメント内にX-UA-Compatibleを追加する Ap…

IE11のEmulateIE10(X-UA-Compatible)でDOCTYPEスイッチに不具合がある(→仕様でした)

(※ 本ドキュメントは古い情報です。正確な仕様は、こちらを参照して下さい。)IE10までは、「X-UA-Compatible」に対して、「IE=EmulateIE」で指定された対象バージョンのドキュメントモードでは、DOCTYPEスイッチの条件に従いQuirksモードへの切り替えを行っ…

IE11の互換表示リスト(互換表示一覧)の使い方/動作仕様

IE11には、正常な動作が行えない古いWebコンテンツを利用できるようにするために、「互換表示リスト(互換表示一覧)」という機能が提供されています。本記事では、「互換表示リスト(互換表示一覧)」の動作仕様について説明します。 互換表示設定から追加 リス…

IE10の互換表示リスト(互換表示一覧)の使い方/動作仕様

IE10には、正常な動作が行えない古いWebコンテンツを利用できるようにするために、「互換表示リスト(互換表示一覧)」という機能が提供されています。本記事では、「互換表示リスト(互換表示一覧)」の動作仕様について説明します。 設定方法1 - 互換表示ボタ…

IE9の互換表示リスト(互換表示一覧)の使い方/動作仕様

IE9には、正常な動作が行えない古いWebコンテンツを利用できるようにするために、「互換表示リスト(互換表示一覧)」という機能が提供されています。本記事では、「互換表示リスト(互換表示一覧)」の動作仕様について説明します。 設定方法1 - 互換表示ボタン…

IE8の互換表示リスト(互換表示一覧)の使い方/動作仕様

IE8には、正常な動作が行えない古いWebコンテンツを利用できるようにするために、「互換表示リスト(互換表示一覧)」という機能が提供されています。本記事では、「互換表示リスト(互換表示一覧)」の動作仕様について説明します。 設定方法1 - 互換表示ボタン…

IE10の互換表示ボタンの使い方/動作仕様

IE10には、正常な動作が行えない古いWebコンテンツを利用できるようにするために、「互換表示ボタン」という機能が提供されています。本記事では、IE10の動作仕様について説明します。 互換表示のオン・オフについて 有効だと何が変わるのか? いつ表示され…

IE9の互換表示ボタンの使い方/動作仕様

IE9には、正常な動作が行えない古いWebコンテンツを利用できるようにするために、「互換表示ボタン」という機能が提供されています。本記事では、IE9の動作仕様について説明します。 互換表示のオン・オフについて 有効だと何が変わるのか? いつ表示される…

IE8の互換表示ボタンの使い方/動作仕様

IE8には、正常な動作が行えない古いWebコンテンツを利用できるようにするために、「互換表示ボタン」という機能が提供されています。本記事では、IE8の動作仕様について説明します。 互換表示のオン・オフについて 有効だと何が変わるのか? いつ表示される…

IE10のDOCTYPEスイッチによるStandard/Quirksモードの切り替え一覧表

IE10には、古いIEの動作とHTML5との相互運用を可能としたレンダリングエンジンとして動作するQuirksモードと、最新のレンダリングエンジンとして動作するStandardモードがあります。HTMLドキュメントの一番上でのDOCTYPE宣言を行うことにより切り替えを行い…

IE9のDOCTYPEスイッチによるStandard/Quirksモードの切り替え一覧表

IE9には、IE5の動作を再現させるQuirksモードと、最新のレンダリングエンジンとして動作するStandardモードがあります。HTMLドキュメントの一番上でのDOCTYPE宣言を行うことにより切り替えを行います。IE9の場合、「X-UA-Compatibe」へ「IE=EmulateIE」とい…

このブログの筆者について

川田 寛

コンテンツサービスの開発や運営代行を専門とする集団「株式会社ブートストラップ」の社長です。ネットではふろしきと呼ばれています。

2009年にNTTグループへ新卒入社し、ITエンジニアとしてクラウド技術・Web技術の研究開発と技術コンサルティングに従事。2015年よりピクシブに入社し、エンジニアリングマネージャー・事業責任者・執行役員CCOなど、様々な立場からコンテンツサービスの事業づくりに関わりました。2021年にメディアドゥへVPoEとしてジョインし出版関係の事業に関わったのち、2023年に独立しています。

関わってきたインターネット事業としては、ECサービスのBOOTH、UGCプラットフォームのpixiv(主に海外展開)、制作ツールのpixiv Sketch、VR・VTuber関連ではVRoid、Wikiサービスのピクシブ百科事典など、10を超える多様なCtoCコンテンツサービス。また、NTTドコモのすご得コンテンツ、メディアドゥのWeb3サービスであるFanTopなど、いくつかのBtoCコンテンツサービスにも関わってきました。

幸運なことに、私はコンテンツに関係する幅広いインターネットサービスのテクノロジー&ビジネスの知識を得ることができました。これを日本のコンテンツ発展に役立てたいと思い、株式会社ブートストラップを創業しました。

このブログでは現在、出版社やIPホルダー、ライセンサーといったコンテンツに関わる人々に向けて、インターネット事業に関するTipsや業界内のトレンドなどの情報を発信しています。私と話をしてみたいという方は、以下のフォームより気軽にご連絡ください。

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