古いWebコンテンツを動かすため、IE6からQuirksモードという機能が追加されました。QuirksモードはIE5の動作をエミュレートすることができる機能です。しかし、IE10からQuirksモードでもHTML5の機能が動作するよう仕様に修正が加えられたため、動作に違いが生じることがあります。
(※参考 : 相互運用可能な (HTML5) Quirks モード - Microsoft)
IE10ではこの問題に対応するため、無印の「Quirksモード」と「IE5 Quirksモード」と2種類のQuirksモードを提供しています。もし今まで利用できていた古いWebコンテンツが、IE10以降から正常に動作しなくなった場合、ドキュメントモードを「IE5 Quirksモード」へ切り替えるため、以下の手順を試して下さい。
- 互換表示ボタンの利用(ユーザ向け)
- 互換表示リストへの追加(ユーザ向け)
- X-UA-Compatibleを利用する(開発者向け)
1. 互換表示ボタンの利用(ユーザ向け)
元々Quirksモードで動作していたサイトでは、アドレスバーのすぐ右に「互換表示ボタン」が付いています。このボタンをクリックすると、QuirksモードはIE5 Quirksモードへ状態遷移します。
2. 互換表示リストへの追加(ユーザ向け)
以下の手順に従い、設定を試してみて下さい。
IEのウィンドウ右上にある「歯車アイコン」をクリックし、「互換表示設定(B)」をクリック。
閉じるをクリックすると、IEは再びロードを開始し、古いレンダリングエンジンによる動作を開始します。IE11では、「互換表示設定」にて指定されたドメイン名(URL)のWebサイトは、「IE7」の動作を再現させます。
3. X-UA-Compatibleを利用する(開発者向け)
IE10では、X-UA-Compatibleの値を「IE=5」で指定すると、「IE5 quirksモード」が適用されます。
設定方法については、以下のページを確認して下さい。