ふろしき Blog

インターネットビジネスの基本知識やWebテクノロジー、エンジニア組織論について、経験談を交えつつお話します

現実指向コーディング 〜Web標準やブラウザ仕様に負けない、現実的な方法を模索する〜

★ 最新の機能が使いたいんだけど・・・

HTML5の登場で、既存の機能にも置き換えが進んでいます。とはいえ、古いIEがシェアを得てしまっている現状を鑑みると、いきなり新しいWeb標準を使うわけにもいきません。古いIEのために、Shim/Polyfillと呼ばれるライブラリを使ったり、Modernizrというライブラリを使って、クロスブラウザ対策を行わなくてはいけません。場合によっては、自力でゴリゴリ書いて何とかしなくちゃいけないかもしれない、大変な作業です。

このような状況の中、実用的にコーディングする場合、多くはIEの古い機能について理解しなくてはいけません。古いIE、やつは本当にひねくれ者です。ひねくれ者のことなんて無視したいけど、現実を見なくてはいけません。古いIEの独自機能の特性を踏まえて、どうやって記述すべきか戦略を立てる必要があります。

★ ブラウザだけが読み込んで欲しいんだけど・・・

HTMLドキュメントは昔、シンプルなブラウザから読み込まれるのが前提でした。ところが、ブラウザ自身がやたらと細かい機能を持っていたり、開発の現場だとXMLパーサに食わせなくちゃいけなかったり、Facebook/Twitterなどのソーシャルサイトから読み込まれてタイトルやサムネイルを判別させなくちゃいけなかったりで、結局Web標準の中を覗いただけでは何をすれば良いかわかりません。

色んな所から見られている、なんとも住みにくい世界になってしまいました。

★ 現実世界のためのコーディング

こうした2つの問題に対して、理想を語っても良いんだけど、、現実世界の泥臭い諸々の部分を考えると「ぶっちゃけ、どう作れば良いの?」というところに、答えを見つけてみようかと思います。コンテンツは徐々に増やしていくので、気長にお待ちください。


  1. マウス/タッチ/ペンのイベントの扱い方


このブログの筆者について

川田 寛

株式会社メディアドゥのVP of Engineering。ネットでは「ふろしき」と呼ばれている。

2009年、新卒としてNTTグループにて仮想化技術・Web標準の研究と技術コンサルティングに従事。2015年よりピクシブ株式会社にて、Webエンジニア・エンジニアリングマネージャー・事業責任者・執行役員などを通じて、技術組織のデザインと技術系の新規事業に関わる。2021年12月より、現職へとジョイン。

ネット事業と技術組織は表裏一体!良いネット事業は良い技術組織から!日本のコンテンツを一つでも多く世界へ届けるべく、技術組織デザインと新規事業の二足の草鞋を履いて邁進中。

このブログでは、主に「インターネット事業のビジネス基本知識」「Webテクノロジーのトレンド」「エンジニア組織の設計手法」について、経験談を交えつつ解説していきます。私と話をしてみたいという方は、以下のフォームより気軽にご連絡ください。

お問い合わせフォーム
免責事項: 本ブログの発言は個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。