IE8には、正常な動作が行えない古いWebコンテンツを利用できるようにするために、「互換表示リスト(互換表示一覧)」という機能が提供されています。
本記事では、「互換表示リスト(互換表示一覧)」の動作仕様について説明します。
- 設定方法1 - 互換表示ボタンからの追加
- 設定方法2 - 互換表示設定から追加
- リストに追加すると何が起こるのか?
- 互換表示リストの設定内容を無効化させる方法
1. 設定方法1 - 互換表示ボタンからの追加
アドレスバーの右にある、割れたアイコンのボタンをクリックして下さい。
>> (詳細はこちら)IE8の互換表示ボタンの使い方/動作仕様
※互換表示ボタンがアドレスバーの横に表示されない場合、次の手順が必要です。
2. 設定方法2 - 互換表示設定から追加
※ウィンドウ上方にこのバーが見当たらない場合、「表示(V)」→「ツール バー(T)」→「コマンド バー(C)」にチェックを入れて下さい。
3. リストに追加すると何が起こるのか?
Quirksモード(IE5の機能のエミュレート)として動作します。(※2013.12.17:誤りでした)
IE7モードとして動作します。
4. 互換表示リストの設定内容を無効化させる方法
★ ドメイン単位での無効化(開発者向け)
互換表示リストは、X-UA-Compatibleと競合した場合、X-UA-Compatibleの内容を優先するという特性を持ちます。この制御パラメータを利用することで、設定内容を無効化させることができます。
- IE=EmulateIE8 : DOCTYPE宣言に応じて、IE8モードかQuirksモード(IE5)を選択する。
- IE=EmulateIE7 : DOCTYPE宣言に応じて、IE7モードかQuirksモード(IE5)を選択する。
- IE=8 : 必ずIE8モードを選択する。
- IE=7 : 必ずIE7モードを選択する。
>> IE8のDOCTYPEスイッチによるStandard/Quirksモードの切り替え一覧表
X-UA-Compatibleの設定は、HTMLドキュメント上で設定するか、HTTP レスポンスヘッダで設定するかのどちらかを選択できます。詳しくは、以下のドキュメントを参考にして下さい。
★ 全てのリストを無効化(IT管理者向け)
Windowsレジストリを利用して、無効化する方法もあります。