ふろしき Blog

コンテンツサービスを科学する株式会社ブートストラップ代表のブログ

IE9のDOCTYPEスイッチによるStandard/Quirksモードの切り替え一覧表

IE9には、IE5の動作を再現させるQuirksモードと、最新のレンダリングエンジンとして動作するStandardモードがあります。HTMLドキュメントの一番上でのDOCTYPE宣言を行うことにより切り替えを行います。

IE9の場合、「X-UA-Compatibe」へ「IE=EmulateIE」というパラメータを与えることにより、過去のIEの動作を再現させることができます。EmulateIEは、5/7/8の3種類を持っています。5を指定すると常に「Quirksモード」として動作しますが、7/8の場合、DOCTYPE宣言の内容によって「Quirksモード」か「IE7/8 Standardモード」のどちらかへ遷移します。

▼ HTMLドキュメント内で宣言する場合

<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=EmulateIE8" />

▼ HTTP Response Headerで指定する場合

X-UA-Compatible:IE=EmulateIE8

EmulateIEを指定した場合もそうでない場合も、Quirksモードへの判定条件は変化しません。このため、本記事ではEmulateIEを指定している状態で、IE7/8 Standardモードになる場合も「Standardモード」として扱います。

DOCTYPEスイッチ一覧

Quirksモードを「Q」、Standardモードを「S」と表記します。

HTML1系

Q 無し

HTML2系

Q <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//IETF//DTD HTML//EN">
Q <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//IETF//DTD HTML 2.0//EN">
S <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//IETF//DTD HTML i18n//EN">

HTML3系

Q <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//IETF//DTD HTML 3.0//EN">
Q <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 3.2//EN">
Q <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 3.2 Final//EN">

HTML4系

Q <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
S <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
Q <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN">
S <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/frameset.dtd">
S <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN">
S <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">

XHTML1系

S <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
S <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
S <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
S <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
S <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-frameset.dtd">
S <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-frameset.dtd">
このブログの筆者について

川田 寛

コンテンツサービスの開発や運営代行を専門とする集団「株式会社ブートストラップ」の社長です。ネットではふろしきと呼ばれています。

2009年にNTTグループへ新卒入社し、ITエンジニアとしてクラウド技術・Web技術の研究開発と技術コンサルティングに従事。2015年よりピクシブに入社し、エンジニアリングマネージャー・事業責任者・執行役員CCOなど、様々な立場からコンテンツサービスの事業づくりに関わりました。2021年にメディアドゥへVPoEとしてジョインし出版関係の事業に関わったのち、2023年に独立しています。

関わってきたインターネット事業としては、ECサービスのBOOTH、UGCプラットフォームのpixiv(主に海外展開)、制作ツールのpixiv Sketch、VR・VTuber関連ではVRoid、Wikiサービスのピクシブ百科事典など、10を超える多様なCtoCコンテンツサービス。また、NTTドコモのすご得コンテンツ、メディアドゥのWeb3サービスであるFanTopなど、いくつかのBtoCコンテンツサービスにも関わってきました。

幸運なことに、私はコンテンツに関係する幅広いインターネットサービスのテクノロジー&ビジネスの知識を得ることができました。これを日本のコンテンツ発展に役立てたいと思い、株式会社ブートストラップを創業しました。

このブログでは現在、出版社やIPホルダー、ライセンサーといったコンテンツに関わる人々に向けて、インターネット事業に関するTipsや業界内のトレンドなどの情報を発信しています。私と話をしてみたいという方は、以下のフォームより気軽にご連絡ください。

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