ふろしき Blog

コンテンツサービスを科学する株式会社ブートストラップ代表のブログ

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

エンタープライズでも広がる、フルOSSでHTML5-RIAなWeb開発

本稿は、2013年11月16日開催、オープンソースカンファレンス2013 福岡の講演資料の説明です。以下のスライドを使って説明したものを、補足しながら文章ベースに書き起こしました。 HTML5で脅かされたRIA HTML5の登場で、Webブラウザは単なるドキュメント表示…

オープンソースのJavaScriptライブラリでベンダサポートを受ける方法

サーバサイドのOSS開発ではRedHat社のようなOSSサポートベンダがいますが、フロントエンドはイマイチ充実していない印象があるようです。エンタープライズでの活用の場合、近年のHTML5ベースなRIA開発を行う上でベンダサポートは切実な問題になるでしょう。…

IE11のユーザエージェント問題 - IT管理者側でできる対策(IEAK/Active Directory/modern.IEの活用)

古いWebシステムはIEに依存した処理を多く含む傾向にあり、企業内の標準ブラウザをアップデートする際に、IE11から変更されたユーザエージェントの書式仕様が問題となり正常に動作できない場合があります。しかし、これを理由にしてアップデートを先延ばしに…

1300の優良サイトが選んだWeb制作のベストプラクティス集

Web制作/開発に関わっていると、自分のやり方は本当に正しいのかと疑問に感じることはないでしょうか?Webの技術は目まぐるしい速度で進化していますが、そのノウハウは個人へ依存しているように思えます。体系的に学ぶにも、多くの学校ではツールや綺麗な作…

IE11のユーザエージェント問題 - 運用者側でできる対策(Apache HTTP Server/IISの設定変更)

運用しているWebサイト/システムがIE11からのアクセスへ対応できない場合、運用者側としてはHTTPヘッダを利用した対策を行うことができます。対策可能な範囲としては、以下2つが挙げられます。 アクセス元のWebブラウザの互換性モードを制御する アプリケー…

Internet Explorer 11のユーザエージェント問題 - 対策方法の全て

Internet Explorer11へアップデートされてから1ヶ月。多くのWebアプリが動作不良を起こし、混乱が生じているようです。IEは11から、「User Agent スニッフィング」と呼ばれる手段で、Webブラウザに依存した作り込みが行われることを防ぐため大胆な仕様変更を…

IE11のユーザエージェント問題 - 開発者側でできる対策 (判定方法の変更/互換性モードの利用)

既存のWebサイト・システムがIE11で動作しない場合、ユーザエージェントの観点では以下の何れかで対策が可能です。 navigator.userAgent文字列からの判定 HTMLドキュメント内から、互換性モードの操作 上記の対策はどちらも、"課題"があります。近年のWeb開…

IE11のユーザエージェント問題 - ユーザ側でできる解決策 (互換表示機能の利用)

IE11でのみWebサイト・システムへアクセスできない場合、以下の問題が考えられます。 サーバ側でIE11からのアクセスを拒否している。 IE11のレンダリングエンジンに問題があり利用できない。 以下の対策で、改善される可能性があります。 1. サーバ側でIE11…

「HTML5時代のWebアプリとJavaが融合するための3つの議論」もう少し細かく説明

JJUG CCC 2013、お疲れ様でした。拙い講演にも関わらず、多くの方に聴講頂き大変感謝しております。今回、HTML5時代に融合しようと各ベンダ製品が実装しつつある機能に焦点を当て、Javaがどういう道に進もうとしているのかというテーマで講演させて頂きまし…

1300の優良サイトが選んだ「ページレイアウト(Page Layout)」ライブラリ集 - タイルレイアウト・可変グリッドレイアウト・レスポンシブWebデザインなど

1300の優良サイトを調査してみたシリーズ、第13回は「ページレイアウト(Page Layout)」です。タイルレイアウト・可変グリッドレイアウト・レスポンシブWebデザインと、様々なページレイアウトの思想が時代の流れとともに生み出されてきました。ふろしき.jsの…

1300の優良サイトが選んだ「ページスクローラー(Page Scroller)」ライブラリ集

1300の優良サイトを調査してみたシリーズ、第12回は「ページスクローラー」です。ボタンクリックなどのイベントに反応して、ページの先頭や任意の要素にスクロールさせる機能を、「ページスクローラー」といいます。ふろしき.jsの調査では、1300中68サイト(5…

1300の優良サイトが選んだ「コンテンツスクロールバー(Content Scroll-bar)」ライブラリ集

1300の優良サイトを調査してみたシリーズ、第11回は「コンテンツスクロールバー」です。利用規約などを表示する画面では、CSSの「overflow:scroll」プロパティを利用して、ブロック要素に対してスクロールバーを与えることがあります。これを「スクロールバ…

1300の優良サイトが選んだ「フルスクリーンバックグラウンドイメージ(Full Screen Background Image)」対策ライブラリ集

1300の優良サイトを調査してみたシリーズ、第10回は「フルスクリーンバックグラウンドイメージ(Full Screen Background Image)」です。背景にフルスクリーンの状態で画像を表示させるには、独特なノウハウを必要とします。この対策への呼び名は日本にはまだ…

1300の優良サイトが選んだ「オーバーレイイメージ(Overlay Images)」ライブラリ集

1300の優良サイトを調査してみたシリーズ、第9回は「オーバーレイイメージ」です。Webページ上の画像をクリックした際に、同一ウィンドウ内に拡大された画像を表示する処理を、「オーバーレイ」や「オーバーレイイメージ」といいます。ふろしき.jsの調査では…

「Visual Studio 2013 は何が違うのか? HTML5時代に整合したWeb開発環境」もう少し細かく説明

10月31日、Web技術者イベント「Halloween Web Night」にて登壇させて頂きました。その際、Visual Studio 2013に含まれている新機能について、15分間でできる範囲での紹介をさせて頂きました。時間が十分でなく説明ができていないところもあったため、少しば…

1300の優良サイトが選んだ「pjax」ライブラリ集と問題点

1300の優良サイトを調査してみたシリーズ、第8回は「pjax」です。Webアプリケーションには、「http://〜/sample.cgi」のようなクエリストリングでなく、「http://〜/#!/sample」のようにハッシュとして持たせ、Ajaxによってデータを動的に取得する仕組みのも…

OSSな開発・制作ツールを使いこなすための一夜漬けノート

やたらといっぱいあって、覚えるのが面倒なWebの開発/制作ツールたち。やつらを、いかにして最短ルートでマスターするかについて考え、記事にしてみます。コンテンツはこれから、、増えるはずです。 ★ a. OSSの開発ツール オープンソースのJavaScriptライブ…

現実指向コーディング 〜Web標準やブラウザ仕様に負けない、現実的な方法を模索する〜

★ 最新の機能が使いたいんだけど・・・ HTML5の登場で、既存の機能にも置き換えが進んでいます。とはいえ、古いIEがシェアを得てしまっている現状を鑑みると、いきなり新しいWeb標準を使うわけにもいきません。古いIEのために、Shim/Polyfillと呼ばれるライ…

このブログの筆者について

川田 寛

コンテンツサービスの開発や運営代行を専門とする集団「株式会社ブートストラップ」の社長です。ネットではふろしきと呼ばれています。

2009年にNTTグループへ新卒入社し、ITエンジニアとしてクラウド技術・Web技術の研究開発と技術コンサルティングに従事。2015年よりピクシブに入社し、エンジニアリングマネージャー・事業責任者・執行役員CCOなど、様々な立場からコンテンツサービスの事業づくりに関わりました。2021年にメディアドゥへVPoEとしてジョインし出版関係の事業に関わったのち、2023年に独立しています。

関わってきたインターネット事業としては、ECサービスのBOOTH、UGCプラットフォームのpixiv(主に海外展開)、制作ツールのpixiv Sketch、VR・VTuber関連ではVRoid、Wikiサービスのピクシブ百科事典など、10を超える多様なCtoCコンテンツサービス。また、NTTドコモのすご得コンテンツ、メディアドゥのWeb3サービスであるFanTopなど、いくつかのBtoCコンテンツサービスにも関わってきました。

幸運なことに、私はコンテンツに関係する幅広いインターネットサービスのテクノロジー&ビジネスの知識を得ることができました。これを日本のコンテンツ発展に役立てたいと思い、株式会社ブートストラップを創業しました。

このブログでは現在、出版社やIPホルダー、ライセンサーといったコンテンツに関わる人々に向けて、インターネット事業に関するTipsや業界内のトレンドなどの情報を発信しています。私と話をしてみたいという方は、以下のフォームより気軽にご連絡ください。

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