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IE11のユーザエージェント問題 - ユーザ側でできる解決策 (互換表示機能の利用)

IE11でのみWebサイト・システムへアクセスできない場合、以下の問題が考えられます。

  1. サーバ側でIE11からのアクセスを拒否している。
  2. IE11のレンダリングエンジンに問題があり利用できない。

以下の対策で、改善される可能性があります。

1. サーバ側でIE11からのアクセスを拒否している場合

この問題は、IE11のHTTPリクエストヘッダに含まれるユーザエージェント情報を元に、出力するHTMLドキュメントを変えているケースに生じます。IE11のユーザエージェントから、MSIEの文字列が削除されたため、サーバがWebブラウザの特定を行えず予期せぬ動作を起こしている状態です。

サーバ側で拒否されているかを確認するには、IE11に付属している「F12開発者ツール」の利用が有益です。対象のWebサイト・システムへアクセスしている状態で、F12を押下して下さい。

Webブラウザの下方に、F12開発者ツールの画面が表示されます。
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ツールの左下「の逆三角のボタン」を何度かクリックして下さい。
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一番下に見つかる「デスクトップPC風アイコン」をクリックして下さい。
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「ユーザーエージェント文字列」という項目を、「Internet Explorer10」に変更して下さい。
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この対策で表示されることが確認できた場合、原因はサーバ側の問題にあることが確定されます。不便ですが、アクセスする都度、本手順を行わなくてはいけません。Webサイト・システム管理者の改善を待たなくてはいけないでしょう。

ただし、次章の手順を実行すると状況が改善される可能性があります。

2. IE11のレンダリングエンジンに問題があり利用できない場合

IEには、Webサイトの利用者側で、特定のドメインに対する「互換性モード」の切り替えを行う機能を持っています。

Microsoftでは、IEをエンタープライズ用途(企業内向け)で利用されることを想定しており、ライフサイクルの長いシステムのプラットフォームとして利用されることを前提とした、様々な機能が提供されています。

互換性モードは、IEのバージョンアップを行っても、古いWebサイト・アプリを継続して利用できるよう、古いレンダリングエンジンの動作をエミュレートすることができる機能です。

以下の手順に従い、設定を試してみて下さい。

IEのウィンドウ右上にある「歯車アイコン」をクリックし、「互換表示設定(B)」をクリック。
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ドメイン名を入力し、「追加」をクリック。
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閉じるをクリックすると、IEは再びロードを開始し、古いレンダリングエンジンによる動作を開始します。IE11では、「互換表示設定」にて指定されたドメイン名(URL)のWebサイトは、「IE7」の動作を再現させます。

社内システム用途のWebアプリケーションでは、古いものはIE6用として開発されたものが多いという状況でしょう。IE8以上への移行では大抵の場合、IE5〜6の動作を再現させる「Quirksモード」でなく、「IE7互換モード」で動かすのが定番となっているようです。

IEの「Quirksモード」はバージョン10以降、IE5~6の世代には付随していない最新のWeb標準の機能が追加されています。したがって、IE6のかなりコアな機能を利用したWebサイトは、正しく動作しない可能性があります。

比較的機能の近い「IE7互換モード」を利用するのは現実的な手段であり、IE11のこの動作は理に適っていると言えるでしょう。

パッチによる改善

IEはセキュリティパッチを定期的にリリースし、不具合については基本的にそのままにしておくことで、安定したプラットフォーム提供を実現しています。

しかしIE11はリリース直後に信頼性に関わる問題が発覚し、急遽パッチが配布されることになりました。これを適用することで、かなり改善されたという声も聞きます。特に、Windows8.1を利用している方は、IEの最新化を行わないと最高のパフォーマンスは発揮できないものと考えてください。

▼Download Center(パッチの配布先)
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/default.aspx

新しいIEは、ActiveXのようなIE独自のテクノロジーが減ったため、アップデートで動作不良を起こすリスクも減っています。企業をターゲットとしたゼロデイ攻撃は今もなお増えていますので、安全な運用を行うため、IEのバージョン最新化も計画的に進めていくよう心がけて下さい。