ふろしき Blog

コンテンツサービスを科学する株式会社ブートストラップ代表のブログ

2013年5月30日のトピックス

W3C、PushAPIの特許問題解決のため、Patent Advisory Group(PAG)を結成

W3Cはこれまでも、様々なAPIをロイヤリティーフリーで提供出来るよう活動しきましたが、先日のNokiaの問題も含めて、多くの問題により阻害されてきました。不可能かもしれないが、、、なんて言ってますが、彼らの活動がWeb標準化を良い方向に導いてくれることには違いないですよね!

http://www.w3.org/News/2013.html#entry-9848

HTML5が技術革新、メディア分野の発展の弊害になる

http://www.bbc.co.uk/news/technology-22714209

「Webの技術革新はメディアの成長の弊害となる。そう、権利の運動家は警告している。弊害は画像やビデオの共有にも及ぶだろうと、EFF(Electronic Frontier Foundation)は語る。」

このままHTML5が権利保護の問題を解決できなければ、インターネット上でメディアの権利をビジネスとしている人たちが危機に晒されますね。そうなれば、テレビしか権利コンテンツを受け取る媒体がなくなるのかもしれません。そう思えば、メディア分野の発展の弊害になりますよね。

私個人の意見として、メディアはそのビジネスモデルに限界が来ていると感じています。デジタルコンテンツが容易にコピーできる今の世の中で、CDなどの媒体に権利料をのせるという方法は合わないし、またネットという媒体にそれを強要するのも無理が多いと思えます。ただ、最大の問題は、このような状況でコンテンツ・ビジネスが生き残れる解決方法を、誰も提示できていないことではないでしょうか。真因はここだと思うんです。

WebSocket専用ゲートウェイ"Kaazing"

http://www.bbc.co.uk/news/technology-22714209

HTML5のWebSocketを推す企業"Kaazing”が、"Kaazing WebSocket Gateway"を発表。エンタープライズの世界で、前方向通信によるハイパフォーマンス通信をWeb上に実現する。あと、セキュリティとか、プロトコルバリデーションとか、そういうのも行えちゃうエンタープライズレディな拡張ツールです。

このブログの筆者について

川田 寛

コンテンツサービスの開発や運営代行を専門とする集団「株式会社ブートストラップ」の社長です。ネットではふろしきと呼ばれています。

2009年にNTTグループへ新卒入社し、ITエンジニアとしてクラウド技術・Web技術の研究開発と技術コンサルティングに従事。2015年よりピクシブに入社し、エンジニアリングマネージャー・事業責任者・執行役員CCOなど、様々な立場からコンテンツサービスの事業づくりに関わりました。2021年にメディアドゥへVPoEとしてジョインし出版関係の事業に関わったのち、2023年に独立しています。

関わってきたインターネット事業としては、ECサービスのBOOTH、UGCプラットフォームのpixiv(主に海外展開)、制作ツールのpixiv Sketch、VR・VTuber関連ではVRoid、Wikiサービスのピクシブ百科事典など、10を超える多様なCtoCコンテンツサービス。また、NTTドコモのすご得コンテンツ、メディアドゥのWeb3サービスであるFanTopなど、いくつかのBtoCコンテンツサービスにも関わってきました。

幸運なことに、私はコンテンツに関係する幅広いインターネットサービスのテクノロジー&ビジネスの知識を得ることができました。これを日本のコンテンツ発展に役立てたいと思い、株式会社ブートストラップを創業しました。

このブログでは現在、出版社やIPホルダー、ライセンサーといったコンテンツに関わる人々に向けて、インターネット事業に関するTipsや業界内のトレンドなどの情報を発信しています。私と話をしてみたいという方は、以下のフォームより気軽にご連絡ください。

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